株式

アベノミクスで輸出企業の業績が好調なようですが、格安航空会社のスカイマークが3月1日に上場を廃止するとの報道がされております。航空会社は輸入依存の業種なのかは知りませんが、機体をはじめ、燃料なども海外から調達していることもあり、円安により打撃を受けたことが影響しているようです。

平成23年2月18日といいますと、今から4年前のということになるでしょうか、東日本大震災の直前あたりに、エアバス機を6機購入する契約をしたようなのですが、その後の円安などの影響や他社との競争激化などがあり、結果として購入できない状況になり、約830億円の違約金が発生する結果となったようです。

いずれにしても、上場廃止ということになると、日経平均株価への波及がどこまでいくのかが気になるところですが、追証の連鎖ということになるのでしょうか、来月の株式市場はあれそうな様相を呈してきました。

ISISの身代金問題がとりざたされておりますが、今回のスカイマーク上場廃止の方がたくさんの人命がかかっているような気がいたします。なかには全財産を失った方もいらっしゃるでしょうし、私の保有している新興株も少なからず影響を受けております。

日経平均への影響が限定的なものにとどまるといいのですが、その辺の新興企業とは違い、スカイマークはインパクトが大きいような気がいたします。
去年は日経平均株価が年初から大幅に下落し、春ごろまで株価が落ち込んでおりましたが、今年も下落基調で始まっております。けれども、1万6500円を割るような状況ではなく、底堅い展開をキープしているようです。

そこで2015年の日経平均株価をくもりなきまなこで大胆に予想してみますと、今年はヨコヨコでいきそうな気がしております。

今年は消費マインドがかなり冷え込んでいくことが予測され、直近の平成26年(2014年)7~9月期平均速報でも、実質 5.3%の減少となっております。
http://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/shihanki/pdf/gaiyou.pdf

これでは株価は上がっても、消費が増えていくとは考えにくいです。もし仮に、今後は実質賃金が上昇していくとするのなら、アベノミクス2年目で最低限はプラスの結果が出ているはずですが、ふたを開けてみれば、まさかのマイナスという結果が出てしまっております。

また、非正規雇用が急増していること、2年後の消費税増税の決定、あるいは国債残高1000兆円突破による年金不安など、財布の引き締め要因がありすぎて、今後も消費マインドの減退が加速していくものと思われます。

加えて、円安の影響により、牛丼が高くなってしまいましたし、パソコンなどの家電関連もかなり高くなってしまいました。

ipadなんかも円安で1万円以上値上がりしてしまいましたし、消費税も8%になってしまいましたし、その状況で実質賃金が5.3%の減少ということになれば、ちょっと買ってみようという気はまずおきません。消費マインドが上向いていく要因が皆無といってもよいでしょう。

となると、企業の商品が売れなくなり、在庫過剰で安売り合戦がはじまるでしょうから、企業もおいそれと給与をあげられるような状況ではないと思いますし、デフレ脱却はちょっとムリっぽい気がしております。

ただ、取引先によっては、けっこうはぶりのよい会社もちらほらと多くなっておりまして、どうやってるのかは知りませんが、うまいこと儲けている会社も多いようです。

いずれにしても、日経平均株価2万円突破はやってくるものと思いますが、年内に突破するのか、もしくは1万5千円あたりまで調整しつつ、次の2万円突破をめざしていくのかはわかりませんが、円安がこのまま120円、130円まで進めば、すんなり突破してくるものと思います。

ただ、そうなってしまうと、原料を輸入に頼っている企業はバタバタ倒産していくでしょうから、そういうこともやりずらい気がします。

なので、とりあえず、2016年の衆議院選挙まではヨコヨコで推移するものとボクは予想しております。
先週は日経平均が1万5千円を割りこんできました。アナリストによると、ウクライナやイラク空爆の地政学的なリスクが影響しているとのことです。また、経常赤字などの経済指標でネガティブな数字が出てきており、こちらの方が影響しているという見方もあります。

はたして、この株価下落が地政学的リスクなのか、アベノミクス売りなのか、どちらも影響しているとは思いますが、一番大きな要素は海外ファンドの換金売りということになるのではないかと考えております。去年もそうでしたが、今の時期は株価が下落しやすい時期に入ってきています。

タイミング的に見ても、地政学的リスクの拡大と換金売りの時期が重なっていますので、市場への影響が最低限で済む形で、イラク空爆の判断をオバマ大統領が下したとみるのが妥当といえるでしょう。

週末の換金売りも重なり、先週は大幅な下落につながったものとみています。

ただ、チャートで見てみますと、これより下には5月の公務員の年金資金が入っているレンジになりますので、ここを割り込むのは考えにくいです。

逆にいえば、ここが買い時ともいえるわけですが、すでにニューヨークは反発しておりますので、買うとすれば、金曜の引けが大底だったのではないかと考えております。おそらく、月曜は売り方の週末持越し分の買戻しがあるでしょうし、明日は大幅な上昇となることでしょう。

ただし、換金売りの時期がまだ終息はしておりませんので、ボラティリティーの高い傾向にあることは予測されます。深追いせず、あがったところで利益確定するような、モグラ叩きトレード手法が今の時期は有効だと見ております。
鉄建や熊谷組などの建設関連銘柄が急進してきています。先週、渋谷開発の材料で鉄建がストップ高を付けましたが、これとは別に、リニア新幹線の着工開始の材料も連休中に出てきているもようです。

一見すると関連性のある材料のような気もしますが、リニア新幹線は品川ー新大阪間となりますので、渋谷の再開発とは別の新しい材料と考えられます。

渋谷開発はせいぜい5000億円規模に対して、リニアは9兆円規模といわれており、材料のインパクトとしてはリニアの方が断然大きいです。世界でも有数の巨大プロジェクトといえるでしょう。

ただ、先週の木曜日に鉄建がストップ高をつけたインパクトがあるので、この材料とごちゃごちゃになっている投資家も多いのかもしれません。タイミング的にたまたまなのか、それとも意図的に重ねてきたのかはわかりませんが、週明けも建設関連銘柄の物色が続くものと思われます。

ただ、リニアの材料としましては、建設関連銘柄が多種多様で銘柄選びに困難がつきまといます。

普通に考えると、リニア新幹線は公共工事ではなく、JR東海が資金を自社で調達する民間事業になりますので、JR東海に近い建設会社だけに発注しても何ら問題はないということになります。公共事業ではないので、身内だけでおいしい思いをしても何ら問題はないわけです。

となると、思い浮かぶのは、やはりJR東日本が大株主となっている鉄建になるでしょうか。

ただ、先週、渋谷関連の材料でストップ高をつけたばかりですので、一旦は調整の方向へ向かうのか、それともさらに急進する方向へ向かうのか、いずれにしても、連休明けの短期資金は建設関連銘柄の物色が継続されることが予想されます。
最近の株式相場は非常に好調で、日米ともに連日の株価上昇になってきております。ここ1か月の間、私の監視している銘柄は概ね、50%~100%程度の上昇をしているのですが、実現損益でいいますと、なぜか若干のマイナスに終わっている次第です。

普通に持っていればいいものを、寄りの下落で投げ、引けの高値で買い戻すという、非常に効率の悪い取引を繰り返しており、なぜかマイナスになってしまっているのです。正確に計算すれば、もしかするとプラスなのかもしれませんが、この上昇相場で買っている銘柄が50%程度ほど上昇しているにも関わらず、なぜかプラマイゼロになっていますので、相対的な損益でいいますと精神的にはかなりのマイナスです。

これはつくづく僕もわかってはいるのですが、ちょくちょく売買することは非常に効率がわるいのです。やはり、売買手数料という面がありますので、証券会社にとってみれば、頻繁に売買してくれた方が儲けは大きいわけです。

また、そうなるように、ボラティリティーを激しくしているような感がありまして、毎日売買するのはもうやめました。今後は最低3か月はストロングホールドする気持ちで、長期投資に切り替えていく予定でおります。

おととしは、半年ぐらいの期間で売買するスイングトレードをしていたのですが、その時はけっこうプラスになっていたのです。最初、やり始めた際、初心者ながらも半年で100万円ほどの収益が発生していたのですが、その頃の投資方法が一番、正しかったものとボクは思います。

そんなわけで、マケスピをアンインストールして長期保有へ切り替えました。毎日、株価を見ているのは時間の無駄でもありますし、何より、その投資方法では私の場合は収益をとることはできないようです。今後は普通に株取引をしよう、そう考えてます。

アンインストールしてみたら、気持ちがすっきりしましたので、知らず知らずの間に見失っていた日常生活を今後は取り戻せそうな気がします。