経済

反ウォール街運動にソロスの影

国際的にも飛び火している反ウォール街運動ですが、どこか唐突に起こってきた印象も受け、なぜ?という疑問を持つ方も少なくありません。また、ウォール街から離れるほど意味あいもぶれてきている感じもし、遠く離れた中国では政府が主導しているとか、日本では反原発的な色彩を帯びているとか、たいていの人にとってみれば、ふーんというような感じで眺めているのが大部分という傾向があります。

ただ、ロイター通信が伝えたところによると、この反ウォール街運動にソロス氏とのつながりを示す証拠を発見したとか、しなかったとかいわれていますが、もしまっさきに槍玉にあがるような人物が反ウォール街運動を主導していたとしたら、意外な感じもしてしまうわけなのです。

当の本人は否定しているようですが、この話が本当だとしたら、おそらく免罪符的な意味合いが含まれているような気がします。ソロス氏は今年にはいってから、投資活動からの引退を表明し、ファンド内の資金を返還することを決定しています。
また、年齢も81歳になったとか、ならなかったとかという話なので、今後は慈善活動的な方向性へ転換していくのではないでしょうか。たいていの大富豪というのは、だいたい慈善活動へ回帰していくのは一般的なわけです。

一部の人間が大部分の富を得ていることについて、社会構造的な欠陥があるのは確実なわけですが、それを修正できる人というのは、そのなかにどっぷりとつかっている人にしかできません。税金が大量に投入された銀行が多額の報酬を得ていたり、あるいは日本でもそうですが、原発などに関しても、津波がくるぐらいでこわれるような仕事をしている企業が公的資金を投入され、その上にボーナスをもらっているというような構造を打破できるのは、一般人にはほぼ不可能に近いわけです。

そのような意味では、非常に興味ぶかいニュースなわけですが、はじめはちいさなさざ波だったとしても、次第にビックウェーブへとつらなっていくこともあります。だとすれば、ネット証券などを利用しての株取引というのは、一旦は様子を見ておいた方がいいのかもしれませんね。
この前ビッグサイトに行くために国際展示場前で降りたら、
東京モーターショーの広告が何枚か貼られていました。

そういえば第42回東京モーターショー2011までの概要も発表されたばかりです。
会期は2011年12月2日(金)~12月11日(日)までで
一般公開日は12月3日(金)からです。
チケットもいろいろな種類が発売されるようなので、
来場時間に合わせて買えばお得に見ることができます。

日本では車離れが深刻化しているので
モーターショーの来場者数が回を追うごとに減っていますが、
車好きにはぜひ参加したいイベントのひとつです。

前回と違い、車の出展会社は増え、バイクは少し減ったように感じます。
日本ではバイク市場は縮小気味。唯一ハーレーダビッドソンだけ売れているそうです。
でもハーレーは大型免許が必要なので乗るためにはかなり覚悟が必要です。

2011年8月のリストを見ると、乗用車部門では
今まで出展していたアメリカのメーカーは減り、
ヨーロッパと韓国のメーカーが増えました。
前回は外車メーカーは3社だったと記憶しているので今回は多くて楽しみです。

個人的にはコンセプトカーの出展が楽しみです。
海外で開かれているモーターショーの情報を見ながら
日本で見ることができるかもしれないモデルを楽しみにしています。
先月からちょっと投資信託でもかじってみようと思い、楽天のUSリート・トリプルエンジンというのを購入してみたんです。
これがどういった投資を意味するのがまったく知りもしりませんが、人気のようだしっていうことで、ふいんき的なもので手を出してみたんです。

投資信託ならそれほどリスクもないだろうと思ってたんですけど、いきなりマイナスになってしまったようです。
それでちょっと詳しく調べてみたんですが、どうもアメリカの経済状況に左右される銘柄のようで、わりあい分配利回りではいいみたいなんですけど、どうも微妙なふいんきのある感じがしています。

と、ここで気づいたんですが、このようにふいんき的なもので投資をしている人というのは案外多いのではないでしょうか。
やはり、投資する上での根拠といいますか、データ的なものがない状態で投資するのは、あれもよさげ、これもよさげといった感じで自分を見失う可能性があるなと感じました。

なので、次回からは、人の意見やランキング状況など、実態のデータによる裏づけのない状態で投資するのはやめようと思います。
もちろん、データを詳細に把握していたからといってうらめに出ることもあるかと思いますが、最低限、そいういった指標を確認するのは、株式投資のエチケットではないかなと、そういう気がするわけです。

いい勉強をさせてもらいました。



以前とはうってかわって中国市場からの資本撤退が加速傾向にあるようです。

これについては、シャドーバンキングといわれる資金調達の方法がバブル経済を生み出していることに主な理由があります。このシャドーバンキングというのは、銀行以外で調達された資金ということになりますが、日本とは違い、中国では企業が銀行からお金を借りるのはけっこうムズカシイのです。

コネとか必要になりますので、中国の民間企業は銀行から資金調達するのが困難で、他のシャドーな金融ルートから調達してくることになるわけです。具体的には、小口債権とかそういう類のもので「理財商品」といわれています。

国営企業の場合は比較的、銀行からも借りやすいようですが、このあたりは資本主義社会での感覚ではあまり理解しにくい面があります。

このシャドーバンキングのお金につきましても、きちんと実態のある経済活動に使われるとよいのですが、「理財商品」の資金は不動産投資などに流れるケースが多く、バブリーな性質があるといわれており、バブルが崩壊する危険性があると見られているわけです。

つまり、お金を使って経済活動をするのではなく、不動産投機などのギャンブルにつぎ込んじゃってるからやばいよっていうことらしいです。

今年の5月、ゴールドマンサックスが中国から撤退したニュースが報じられました。私はこの時、パチンッ!という中国バブルのはじける音が聞こえました。今後も注意深く注視していく必要性がありそうです。

クリーンディーゼルエンジン

真山仁の「ハゲタカ」という小説を知っていますか?
この小説はNHKで放送された後、映画化されたベストセラーで、
何度も再放送されているので見ている人も多いと思います。
この小説の続編「レッドライン」をやっと手に入れました。

「ハゲタカ」は一人の企業買収家が金融業界を相手に
マネーゲームを仕掛けるという話ですが、
その当時、日本でもホリエモンこと堀江貴文氏が企業買収をしかけたり、
村上ファンドの村上氏が暗躍したり、
現在SBIホールディングスのCEOの北尾吉孝氏が現れたり、
まるで「ハゲタカ」の世界観が理解されやすい状況でしたこともあり、
大ヒットになった作品です。

最新作の「レッドライン」は企業買収はもちろんですが、
中国と自動車会社がキーワードです。

最近の自動車を語る上ではずせないキーワードのひとつは
クリーンディーゼルエンジンです。
日本では、うるさい、臭い、黒い煙、パワーがないなど
ネガティブなイメージのディーゼル車ですが、
近年では技術革新で、ヨーロッパを中心に
クリーンでハイパワーなエンジンとして人気が上昇しています。

日本ではエコカーですが、
海外ではクリーンディーゼルカーの開発が進んでします。
どちらが優位かということは一概には言えませんが、
日本車が海外に進出するためには
クリーンディーゼルエンジンの研究開発は欠かせません。

これからの車選びには、値段や形だけではなく、
エンジンにも興味を持ってみると面白いかもしれません。