先日から注目しているスルガ銀行の不正問題についてですが、日経によると「2018年4~9月期の連結最終損益が900億円程度の赤字になる見通し」との報道が飛び込んできました。
「まだ赤字じゃなかったの?」という気もしてしまいますが、ついに赤字転落となってしまったもようです。
900億円は多い印象がありますが、シェアハウスオーナーは延滞している人が30%に上るとのことで、大幅に貸倒引当金を積み増すもようです。
今期でウミを出し切るとのことですが、果たしてそんなに積む必要があるのだろうかという印象も否めません。かぼちゃ関係で約2000億円として、既に数百億円を積んでいる状態でさらに積むとなると、オーナーの返済は当てにしていない感も出てきます。
900億円といえば、1億円オーナー900人分に相当しますが、そんなに自己破産してしまったら社会問題になるでしょうし、金融庁からまた怒られるはずです。
ただ、ここまで積んでおけば、これ以上、引当金を積む余地がなくなったのかもしれません。収益力がどこまで落ちているのかが気になりますが、そのうち業績修正が出てくるものと思われます。
これにて、6月末時点の自己資本は3200億円超、そこから今回の赤字の900億円を引いて2300億円かと思いますが、引当金を資産と考えれば、3200億円のままなのかなという気もします。
仮に2300億円とした場合、ちょうど株数が2.3億株とのことで、わりとぶなんな金額に落ち着くのかなと感じています。
ここ2カ月ほどスルガ銀の株価は動かざること山のごとしでしたが、ボーナスの時期を前に悪材料出尽くしとなってしまうのでしょうか、それとも半年程度はしぶとくヨコヨコの展開になるのでしょうか?
タイミング的に明日からの出来高が急増すると思いますが、今週から来週にかけて目を離せない展開になってきました。