株式

かんぽ生命の不適切な事案により、郵政株も下落しておりますが、9月頃と見られていた郵政株の売り出しに暗雲が立ち込めております。

残り1.2兆円の復興財源確保のため、郵政株を1132円以上で売ることが目標だったものの、現在の株価は1068円です。これではちょっと目標額には届きません。

ただし、スルガ銀行のように1年以上が経過しても株価が回復していないことを考えると、今後は郵政株も下落基調に入る可能性もあり、今の株価で売却してしまった方がよいのかもしれません。

逆にいえば、今売るのであれば、しばらくは株価の回復が見込めないことになりますし、延期するのであれば、長期的には株価は回復するとの見方である可能性が高いです。

いずれにしましても、スルガの事例がありますので、かんぽ生命の不適切な事象は小出しに出てくるのではないかと感じており、底値はまだまだ先になるのではないかなと思います。郵政株の売却をいつにするのか、もし延期ならとりあえずは買いかなという気がしております。

かんぽ生命で保険販売に関する不適切な事案が発生したとのことで、株価が年初来安値を更新する事態になっています。

ノルマに追われた局員が乗り換えではなく、新規扱いで件数を獲得するために時間をおいて解約させるなどの保険料の二重徴収の問題が発覚しており、これにより不利益を被った可能性のある顧客が多数いるとのことです。

詳細は年内には発表される予定とのことですが、今後も予断を許さない状況になってきました。

個人的にはこの暴落している時に買っておきたい銘柄とは思いますが、利下げという悪材料が残されているなか、あえて焦る必要もないかなとも感じており、当面は様子見を継続する予定です。スルガ銀行はここ1年ほどヨコヨコを継続しており、この間毎月ずっと買っておりますが、どこか同じような匂いのする銘柄と考えてます。

事案のインパクトとしては、保険契約はそれほど高額ではないかと思いますので、スルガのような不動産事案よりも不適切度数が軽めの気がしてなりません。かんぽ生命の場合は気持ちはやめに事態が収束するような気もしており、今後も注目していきたいと考えております。

世界的な金融緩和の流れのなかで金融や保険関連は厳しい経営環境に置かれていますが、副作用がそろそろ本当にやばくなってきたものと思います。最近はさらに利下げ観測が優勢となっており、日銀がどういった対応をするのか、今後の展開に注目していきたいと思います。

昨日、スルガ銀行の決算発表があったようなので見てみました。

概ね、想定どおりの内容だったかと思いますが、法人税の箇所が興味深いなと感じております。前期と比較すると大赤字のはずなのに、法人税ががっつりとかかっているようでした。赤字といっても引当金なので、そういう扱いなのだろうと思います。

法人税、住民税及び事業税
「19,927」→「17,474」

元本一部カットの基準も出ていましたが、もし裁判所の民事調停や民間ADR機関の和解あっせん等を経た場合、いわゆるブラックになってしまうのではないかなと感じています。ぼくがオーナーだったら、これに応じるぐらいなら給与から赤字を補てんしても返済を続けていくかもしれません。

そのほか、興味深いニュースがいくつかありました。

朝日新聞「スルガ銀の借金返済要求 シェアハウスオーナー苦悩」

こちらを読むと1年間以上止まっていた返済の再開がはじまったようです。1年間の猶予でお金がたまったのでしょうか、そろそろ払ってねということだろうと思います。

産経新聞「スルガ銀 資本提携に踏み込まず 企業統治の正常化、経営再建の足かせに」

「スポンサー探しが難航する中、今後は自社株買いでの株式取得も検討する。」とのことで、ぼくはこれがベストなのではないかなと思います。

TBSニュース「日本郵政、大和証券と協業検討で合意」

「そのへんの事実を十分見極めてから、密かに我々の方で検討している案を、これでいこうと決断をして、時期至らば、必ずご報告したいと思っている」とのことで、こちらも興味深い内容です。

そのほか、ノジマ新生銀行との業務提携の発表もありましたが、これは既に既出でした。

新生銀行との資本関係を含めた提携の話が出た時、安く買いたたかれるのかなと感じたのですが、実際にはそこまで踏み込んでいなかったようです。今後は黒字が見込めるとのことで、今すぐ無理をして合併する必要はないと感じています。

今後もスルガ銀行の動向に注目していきたいと思います。

昨日はスルガ銀行の1部業務停止命令の終了日だったようで、業務改善計画の進捗状況などを公表したもようです。

PDFをざっと読んでみますと、当ブログでも以前に債務免除益の課税について記事にしていましたが、これは「課税されない」ということみたいです。

スルガ銀行PDFより抜粋

「当行の不正行為によりお客さまの資産に生じている損害の補てんとして元本カットを実施する場合には、原則として、お客さまに所得税が課税されないことを確認しております。」

この詳細は不明ですが、「損害の補てん」については非課税ということなのだろうと思います。

また、投資用不動産融資の再開時期については、5月中旬の決算発表後に予定されているもようです。そのほかの目ぼしい情報は特にありませんでしたが、着々と改善しているのかなという印象を受けました。

いずれにしても、5月中旬の決算発表時には詳細が出てくるものと思いますが、GW明けから下旬にかけて何らかの動きが出てくるのではないかと予測しています。

ここ半年間ぐらいスルガの株に注目してきましたが、さすがにもう400円台では買えないのかなという気もしないではないです。ただ、GW前に株を処分する人も出てくるかと思いますので、もうワンチャンぐらいあるかもなので、今後も注目していきたいと考えてます。

日経新聞によると「スルガ銀支援、ノジマも候補 異業種含め4陣営」とのことで、スルガ銀行の支援に「ノジマ」や「りそな」、「SBI」に「新生銀行」とそうそうたるメンバーが候補に挙がっているもようです。

当ブログでも新生銀行については触れており、りそなについても耳にした記憶もあるのですが、ノジマとSBIについてはまったくの初耳でした。ノジマは4.98%を市場で買い集めていたとのことで、スルガ銀行の今後の行方に注目が集まっているようです。

また、日経新聞によると以下のような記述があり、地銀で5位あたりとは耳にしてはいましたが、静岡銀行をも上回っていたのは意外でした。

不祥事後も貸出金利回り3.35%(18年4~12月期)を保ち、本業のもうけを示す実質業務純益(単体)も428億円だ。ライバル静岡銀行を上回る。

当ブログではここ半年の間、ずっと買い集めてきましたが、できればもう少し買い集めをしたかったです。個人的にはノジマはかなりセンスがいいと感じてますので、もし株価が安くなれば、今度はノジマあたりを買ってみようかなとも感じています。

そろそろ金融庁による1部業務停止処分も解除されると思いますし、来月には決算発表もあり、イベント盛りだくさんシーズンに突入したものと感じています。

あとは月足24ヶ月を超えるぐらいまでは行くんじゃないかなと僕は感じてますが、今後、どのような展開を迎えるのでしょうか、引き続き注目していきたいと思います。