株式

昨今、来年は世界的なリセッションがやってくるとか、未曾有の大不況がやってくるとかいわれています。

けれども、リーマンショックやコロナ禍とは違い、利上げは人為的に上げているものですので、FRBがやろうと思えば下げることもできます。

コロナ禍やリーマンショックなどの人智の及ばない領域ならまだしも、FRBが本気出せば利下げで株価を回復させることができる状況のなか、果たして本当に大不況に突入してしまうのでしょうか?

今年は約40年ぶりとなるインフレのなか、利上げをしてもなかなか物価が下がらない状況が続いていました。ターミナルレートが6%になるのか、はたまた8%になるのか分からない状況のなか、実態のつかめない恐怖感でVIX指数が上がり、秋口までは株価が暴落する結果となりました。

しかしながら、10月のCPIデータでインフレがピークアウトした感がある現在では、今後は恐怖感が起きるとしても限定的なものになると感じています。

こちらはsp500の3ヶ月チャートですが、今年はサポートラインで何とかかろうじて踏みとどまった感があります。

来年ウクライナ戦争が終結すれば、株価が爆上げしてもおかしくはない、そう感じています。

もしこのサポートラインを突き抜けて下落して大暴落するとしても、一旦は上昇したのち、上昇トレンドに乗ったと見せかけつつ、大暴落する結果になるのではないか、そう感じています。

12月のFOMCで米国株はピークをつけ、下落トレンドに入った感がありますが、果たして本当に下落トレンド入りしたのでしょうか?

sp500の先物チャートを見てみますと、21日はサポートラインで跳ね返されてしまい、翌22日は大暴落してもおかしくないタイミングでしたが、後半には巻き返して下髭をつける展開となっています。

投資家にはクリスマスラリーを信じる気持ちがまだ残っていて、今回は大暴落にならず、下髭をつけたのではないか、そう感じています。

ただ、クリスマスラリー期間も残りあと5時間で終了となってしまい、今年は本当にハズレ年になるのが濃厚となりました。

そもそも40年に一度の大インフレとなった今年がハズレ年にならないのだとしたら、いつハズレ年になるのでしょうか?今年こそハズレ年になる確率が一番高い年なのかもしれません。

そうであれば、クリスマスラリーが中止になるのは当然と感じてます。

そうは言いましても、やはりラリーサンタさんを信じたい気持ちもあり、来週からは遅れてごめんね!クリスマスラリーが始まるのではないかと期待しています。

今年を振り返ってみますと、前半には原油や天然ガスで15%~20%台の値幅をかなり連発して取れましたが、後半には150円のドル安でつかまってしまい、身動きがとれず、米国株ばかりを取引きするハメになってしまいました。

来年は円安150円まで戻るのでしょうか?もしくは数年、数十年かかるのでしょうか?

ある意味、日銀の為替介入で日本株から遠ざかってしまった結果となってしまいましたが、来年はウクライナ問題が終結し、リセッション回避で米国株が暴騰する結果になってくれないかなと期待しています。

来週からFOMCのイベントがありますが、雰囲気的には0.5%への利上げ幅縮小でアゲアゲの年末ラリーが予感されています。

パウエル議長も先日のお話をひっくり返せばFRBの信頼に関わるため、おそらくは市場の期待どおり0.5%の利上げになるのではないかと想定しています。前回に引き続きCPIの数値が改善し、FOMCにて0.5%に縮小となり、これを市場が好感して爆上げクリスマスラリーの展開になるのではないか、そう期待しています。

しかしながら、12月から株価が下落傾向となっており、恐怖指数のVIXによりますと暴落してもおかしくないチャートとなってきました。

サポートラインにて規則的に反発してきましたが、このまま上昇すると株価は下落する展開となってもおかしくありません。

また仮に0.5%で利上げ幅が縮小するとしましても、ターミナルレートの想定が5.5%あたりまで上昇した場合、長期金利も上昇して株価が下落するはずですので、年末ラリーが中止になる可能性もあります。

個人的には、年内は株価が上昇してVIXが2番底となったり、あるいはさらに下のサポートラインまで下がった後、来年から株価が下落して再びVIXが上昇しはじめるのではないか、そう希望しています。

万一、FOMCの通過後に株価が暴落する事態となりましても、年末ラリー効果により、幾分かは傷の浅い暴落ですむかもしれません。

現在のところ、S&P 500は4000ポイントを回復して、4100あたりを目指す展開になってきていますが、週足チャートを見てみますと、またそろそろ下がりそうなチャートの様相を呈してきました。

今までのパターンでいいますと、3か月程度は下げトレンドが継続して下値を切り下げていく傾向があります。

基本的には来年の景気は悪いというのが市場のコンセンサスですが、全員が下がると考えている場合はなかなか下がらない傾向があるようです。

おそらくは、12月のCPI通過後、利上げ0.5%をおりこむ形で株価がさらに上昇し、その後のFOMCにて株価が下落に転じて上髭をつける、そんな形を想定しています。

ズバリ予想しますと、こんな感じを予想してます。

12月14日、0.5%で4.5%
2月1日、0.5%で5%
3月22日、0.25%で5.25%
5月3日、0%で5.25%
6月14日、0%で5.25%
7月26日、0%で5.25%
9月20日、0%で5.25%
11月1日、-0.25%で5%
12月13日、-0.25%で4.75%

そう考えますと、4200ポイントぐらいまで上げたのち、年末あたりから下落トレンドに移行しそうな印象もありますが、CPIの数字が悪ければ、暴落してしまうかもしれません。

上昇時はSPXL、下落時はSPXSなどがありますが、為替の状況をみつつ、円高の時にSPXSを買っていくのがお得かもしれません。

一時は1バレル120ドル程度をつけた原油価格(WTI)ですが、現在は約77ドル程度まで大幅に下落しており、原油関連の株価も安値を更新する形となりました。

こちらは原油ダブル・ブル(2038)ですが、本日は終値1315円で終了しています。

2022秋の原油トレンド

しかしながら、年初は800円台であったことを考えると、大幅に下落したとはいえ、まだまだ高値の水準にあります。一時は1バレル150ドルになるともいわれていた原油価格ですが、利上げによる需要減が見込まれるなか、大幅に下落する形となってしまいました。

ただ、米国ではそろそろ原油の備蓄放出が終了し、いずれは再度、備蓄する必要が出てきます。加えて、新型コロナ禍が徐々に終息に向かいつつあるなか、今後は需要が回復してくるかもしれません。

あるいは、ここまで原油価格が下落してしまうと、中東諸国が減産してしまう可能性もあります。

何が原因で、いつ原油高トレンドが復活してもおかしくない状況のなか、利上げによる需要減でどこまで原油価格が下落していくのか、今後も注目していきたいと思います。