2014年のアベノミクス経済を占う

去年はアベノミクスで株高となりましたが、今年からは増税ラッシュがはじまります。消費税をはじめ、あらゆる方面で増税になるわけですが、果たして日本経済は今年1年を耐えられるのでしょうか?

4月1日からの消費税増税により、消費が冷え込むことになるのはほぼ確実ですが、本来はこの時期に給与の大幅なアップがなければなりませんでした。けれども、1部の大企業を除き、ほぼ横ばいの結果が出てしまいましたので、所得が増えないままでの増税に突入してしまうことになります。

株式投資で収入が上昇した人はまだ増税にも対応できる状況ですが、一般の大部分の人は株式投資はしていませんので所得は増えていません。株式投資をしている人の人口比率でいえば、ほんの数パーセント程度ですし、労働人口で割ってもせいぜい1割程度なものかと思われます。

リスクの高い株で数百万円を投資できるだけの余力を持つには、年収1千万円以上の収入が必要になるわけですが、この税率に入る人口比率はほんの3%の割合しかないわけです。加えて、大部分の人は損をしている傾向にありますので、株式投資で儲けたという人はほんの一握りにすぎません。

そのような所得の変わらないままでの増税に突入するわけですので、財布のひもは引き締まる結果にならざるを得ません。消費の冷え込みにより、企業収益の悪化、株価の下落というパターンが出てきてしまう可能性が高い状況にあります。

来年10月の消費税10%への引き上げも控えており、円安による物価上昇も出てきていますので、財布のひもを引き締めても対応できるのか?という異次元の領域に突入することになると思われます。

ただ、駆け込み需要が期待されますので、春ごろまでは株高が続く可能性もあります。その後の株高も期待できるかというと、おそらくは難しいような気がしております。どちらかというと、暴落する可能性の方が高いのではないでしょうか。

今後の対策としましては、春ごろまでに購入すべきものを購入しておき、春からは一切の消費を可能な限り控えるべきです。また、株価暴落の可能性もありますので、資金等は一旦は引き揚げておくのがよいかもしれません。