FOMCが通過しましたが、2023年末のターミナルレートの予想が上振れしたことで株価は下落基調の展開となりました。
以前、パウエル議長はターミナルレートが当初の予想よりも若干高くなると言っていましたが、今回のFOMCの資料では5%~5.25%のレンジを予想している人が一番多く、市場の予測よりも若干は高めになったようです。
この分だと、あと0.75%以上の利上げを見込んでいることになりますが、今のところ長期金利はまだ無反応です。
一方で株価は暴落しているため、逆相関の関係もなくなってきています。
もしかしますと株を売った資金は国債には向かわず、現金でプールされて年末ラリーの開始待ちなのかもしれません。
加えて、VIXにつきましても、通常なら恐怖指数が下がれば株価は上昇する傾向にありますが、今回は両方とも下がっています。
なぞは深まるばかりですが、ここは一旦、今回の暴落で含み損の発生した株を節税売りで現金化しておき、暴落がおさまった頃合いを見計らって改めて買い直すのがカシコイ選択だと思います。
FOMCは概ね想定どおりの内容でしたし、CPIの結果もよく、長期金利は急激に上昇せず、VIXも下落傾向のため、節税売りが完了したあとのクリスマス前後か年末、もしくは来月中には市場は落ち着きを取り戻すのではないかと感じています。
年末ラリーをあきらめるにはまだ時期尚早なのかもしれません。