FOMC後、利上げ幅の縮小は買い材料になり得るのだろうか

先日、12月のCPIデータが出てきましたが、結果的には7.1%とのことで、以前に当ブログで予測した数字とほぼ同じような結果がでてきました。

「12月のCPIは雰囲気的には7.2%程度の数字もありえると思いますが、おそらくは7.2~7.6あたり、もしくは7%台後半の数字を予測しています。」(by ピーター)

サプライズ感もあり大幅に上昇した結果となりましたが、昨日の株価は行って来いの展開で一時はマイナス転換した波乱の相場となっています。

かなりよい数字だったのにも関わらず、なぜ行って来いの結果となったのか、なぞは深まるばかりですが、今回のCPIについてはよい数字が出てくることはほぼ予測可能で、前日の値動きから見ても翌日は大幅なギャップアップは誰もが容易に想像できたと感じています。

いわば、お約束どおりのギャップアップであったため、誰もが既に前日に買っていたとするなら新しい買い手は出てこず、そのうち売りが出てくるだろうということで行って来いの結果になった、そう感じています。

ただ、本日のFOMCの発表はまだ不確定要素が残っています。

おそらくはサプライズなしで0.5%の無難な形で落ち着くものとは思いますが、市場の反応としては利上げ幅の縮小が確定次第、株価を上げていく雰囲気が漂っています。

しかしながら、CPIの結果からみて0.5%への縮小は誰もが予測可能な状態のなか、利上げ幅縮小の材料で新たに買いに入る人はそう多くないのではないでしょうか。

加えて、株価が上昇した途端、議長さんの発言で冷やし水が飛び出す可能性もあり、本日も方向感の乏しい展開になるものと予測しております。

今後はおそらく、0.5% → 0.25% → 0.25%でターミナルレート5%にて打ち止めになると思いますが、5%なのか、5.25%なのか、それとも4.75%なのかで意見が分かれるところです。

いずれにしても、ふたを開けてみなければ分かりませんが、仮に利上げ幅縮小となったとしても、買い材料としてはインパクトが薄い状況のなか、それほど大きな上昇にはつながらないものと予想しております。