東証1部の時価総額の推移を見てみますと、瞬間的には2015年6月に600兆円を超えたこともありますが、いずれも600兆円あたりで押し返されており、その後は240兆円程度まで下落するパターンが続いております。
■昭和のバブル期 590兆円
1989/12/29 590,908,794
■ITバブル期 567兆円
2007/6/29 567,728,490
■アベノミクス期 600兆円
2015/5/29 599,939,987
チャートで見るとこのようになっています。
ちょっと見にくいかもしれませんが、チャートの一番右端が2016年7月現在です。
なぜ600兆円を境に下落するのかは知りませんが、誰もが600兆円を意識することにより、そのあたりで売りが出てくるからではないかと僕は考えています。よほどインパクトのある材料が出てこないと当面は下落基調が継続するものと考えており、次の買場は2020年ごろになるのではないかと予測してます。
当面の懸念材料としましては、米国選挙の結果になるのかもしれませんが、トランプ氏にしてもクリントン氏にしても、どのみち円高になってしまうものと思います。ここ数年、円安になっている間に政府は何をしたかというと特に何もしてきませんでした。インフレ2%とかいってましたが、そんな兆候はどこにもありませんし、単に公務員の給与をあげて借金を増やしただけだと思います。
これにはこれまで円安を容認してきた米国様も、ほとほとあきれ果ててしまい、もう日本には円安のチャンスを与えてはくれないと思います。日本国民にとってみても、大部分は特に何の恩恵もありませんでした。
となれば、また元の円高になるのは必須と僕は予想しておりますが、タイミング的には大統領選の情勢が伝えられてくる10月から11月ごろにかけ、徐々に円高になっていき、それに応じて日経平均株価も下落、年金GPIFなども損失に耐えかねて損切り、さらに下落基調が強まるものと僕は予測してます。
その後、4年の任期を経て、次の大統領あたりからもしかすると円安になるかもしれませんが、当面は買い材料があまりありません。あるとすればヘリコプターマネーですが、これに手をつけるとは思えませんし、ETF購入も6兆円で足りるのかという気もしております。
東証1部には、去年からすでに下落波動が入っているとぼくは感じております。