延期になっていたスルガ銀行の調査報告書ですが、公表されたようなので読んでみました。懸念していたのは、日経の「不適切融資1兆円」という強烈なキーワードについての詳細ですが、特に何も書かれていなかったように感じてます。
また、ロイターの記事によると、委員長が会見にて「不適切融資が1兆円規模に上るとの一部報道についても「そういう認定はしていない」と否定した。」とあります。会見動画が公開されていないため、詳細は不明ですが、「そういう認定はしていない」という回答があったのかもしれません。
この否定があったからか、いつの間にかメディアは一斉に1兆円いわなくなってしまいましたが、スルガ銀行バッシングのトレンドは未だ継続中のような雰囲気はあります。
報告書について要約の方を読んでみましたが、特にめぼしい情報はなかったので全部を読むのはやめました。
あとは金融庁の処分内容次第かと思われますが、現時点でも「スルガ銀は現在、新規の不動産融資の実行を事実上、止めている。」との報道がありますので、これ以上の厳しい処分が下るのかに注目が集まっています。
ひとまず、峠は越えたように感じますが、新たな悪材料があるのかないのか、また貸倒引当金はどのくらいの追加規模になるのかなど今後も予断を許さない状況が続いております。