ヘッジファンドには早めの利益確定で対抗

日経平均株価は、先物市場におけるヘッジファンドの大量の売り買いが原因でボラティリティーの高い展開となっていますが、急激な乱高下により調整局面を迎えております。

今まで順調に推移してきた個人投資家にとってみれば、ヘッジファンドは迷惑この上ない存在になっているわけですが、豊富な資金を元にコンマ数秒で取引をする機械によるシステムトレードを使用しており、一般人は対抗できるようなものでもありません。

また、政府としても規制対象にする予定はないようで、今後も株取引をするにあたっては注意しておかなくてはいけない要素となっております。

このヘッジファンドによる機械的な取引についてですが、アルゴリズムによる高速売買取引を駆使しているわけですので、短期的な取引では個人では太刀打ちできません。東京証券取引所において、arrowheadが導入されて以降、瞬時に売買が成立するようになっていますので、個人投資家が注文を出そうかと思った時点で売買が成立しているケースが多いわけです。

特に、信用取引をしている人の場合、値幅を広く動かされることにより、追証が発生して強制的に株を売却せざるを得ないケースも出てきてしまいます。加えて、逆指値などを設定していた場合、キリのよい数字まで売り込み、個人が手放してから買い戻すといったプログラムも多いです。

加えて、為替や先物と連動するようにプログラムが組まれていますので、ちょっとした為替や先物の動きで株価が変動するケースが多いです。マニュアルで対応している個人投資家には不利となるでしょう。

ただ、逆をいえば、値動きの幅が大きくなる傾向があるので、現物で取引をして、高値で売り、安値で買うといった取引手法を用いれば、個人投資家にもメリットはあるかもしれません。いずれにしましても、プログラムの場合は短期的な取引になりますので、中期的、長期的な予測をするようにするとよいでしょう。