中国バブル崩壊の可能性が浮き彫りに

中国では影の銀行による不良債権問題が顕在化してきておりますが、先週からきわどいシーンも出現してきております。ハンセン指数が20,000を割り込み、上海総合も2000ポイントを割り込むなどバブル崩壊の可能性が現実味を帯びてきております。

今週は日経平均株価でも連れ下げの傾向が出てきており、5月の暴落以降、持ち直してきたかに見える株価もさらに下げ幅を広げるかに見える局面もありました。そのような状況で、ホルダーの中には逃げるかどうか、判断に難しい状況が継続しております。

私自身でいえば、中国バブル崩壊7月説がある以上、いったんは利確してノーポジションの状態にしておりますが、日本では参議院選挙も控えておりますし、また一般サラリーマンのボーナスの時期でもありますので、絶好の買い場であるとも見ることができるわけです。このあたりの判断が非常に難しいところではありますが、チャイナバブル崩壊のリスクをとるかといえば、今回はノーという結論に達しました。

おそらく、中国経済はまだ持ちこたえるのではないだろうかとも考えておりますが、ここ最近の中国市場の下げ幅がかなり急激になってきており、いつバブルが崩壊してもまったくおかしくない状況です。そうであるならば、いっそのこと崩壊してから底で買うのが一番いいような気がしているのです。

もちろん、中国バブルが崩壊してしまえば、数年に渡る不況ということになるはずですので、買っても買っても下げ相場が続くものと考えており、どのみち投資はできない状況になるだろうとも思います。そうであるならば、中国が持ちこたえることにかけるしかないような気もしてしまうわけです。

このあたり、参議院選挙を控え、判断が難しい局面になってきたかもしれませんが、どの道、大きく下げる局面は出てくると思いますので、底で買うのが一番いいような気がしております。