円高や原油安、あるいは中国経済の先行き不透明感などにより、リスクオフの局面に入ってきておりますが、ついに日経平均株価は17,000円を割り込んできました。当ブログでは14,000円から15,000円の範囲を想定しておりますが、14,000円を割り込むことはないだろうと考えております。
最大の懸念材料は中国株の売りがまだ出し切っていない点、加えて年金資金の損切りがなされるとなるとさらなる株価の下落に歯止めがかからないという点にあると思います。結局、GDPが改善していない以上、企業収益は円安による影響が強いですので、円高になれば元まで戻ると考えておくべきではないでしょうか。
信用買いによる損切りが損切りを呼び、株価の下落に歯止めがかからなくなっている状況のなか、セリングクライマックスがいつになるかを見極めるのはなかなか困難です。
リーマンショックと中国バブルの崩壊を比較すれば、おそらくは同程度の規模感になるかと思います。リーマンショックは投資目当てに住宅不動産を借金で買っていたことが原因となりましたが、中国株も投資目当てに借金して買っている人が多いのです。構図としては同じと考えてもよいでしょう。
政府が株の売買を停止しているので、ある程度は抑えられてはいますが、まだまだ売りたい人がいるなか、当面の間は経済が回復する要因が見えてきません。世界的な恐慌の局面を迎えるものとボクは考えてますが、まだまだ出尽くしていないように感じています。