2022年6月アーカイブ

一旦は暴落したかに見えた原油価格ですが、現在は反発して盛り返しており、1バレル110ドル付近で推移しています。

米国のインフレ対策による利上げで景気低迷が避けられなくなり、原油需要が後退するとの懸念から原油価格が下落しています。加えて、7月にはバイデン大統領が中東を訪問する予定となっており、サウジアラビアへ原油の増産を要請することも影響しているかもしれません。

一方で、UAEとサウジアラビアには原油を増産する余力がないとも伝えられており、原油価格が反発する結果になりました。

景気がよくなれば、原油の需要が増えるため、概ね株価と原油価格は連動する傾向にあります。昨今の利上げでリセッションが避けられないとされるなか、今後は原油価格が下落する可能性もあり、中東諸国が増産に応じる可能性は低いのかもしれません。

ただ、多少は増産に応じて大統領の顔を立てるのではないかと思いますが、その際に一旦は下落するのかもしれません。

原油価格の高騰が止まらず、原油ダブルブルが2248円の高値を付けましたが、この上昇過程で既に売却してしまった人も多いかもしれません。

こうなってきますと、逆に原油ベアに関心が移ってしまいますが、そう簡単に上昇トレンドが終了してしまうものでしょうか?

売り物が出なくなった時、さらに暴騰していく傾向があると感じていますが、今までのパターンですと一旦は調整する可能性もあると感じています。

上海の再ロックダウンなど、中国でのコロナの影響が懸念されてはいますが、原油高トレンドが止まる要因はそうあまり多くは見当たりません。

おそらく、この原油高は数年程度、継続してしまう可能性もあると感じています。

また原油高によってインフレが加速して景気が後退するとすれば、日経ダブルインバースも気になるところですが、ここ最近の円安の影響により、逆に日経平均株価は上昇傾向にあるようです。

もし円安トレンドが一服して原油高が高止まりしますと、日経平均株価が下落してしまうのではないかと思います。