2019年8月アーカイブ

日経新聞によると新生銀行の筆頭株主による株の売り出し価格が1株1387円に決まったとのことで、売却総額は約630億円規模にのぼるようです。

売却理由については公表されていませんが、約20年にわたって株式を保有してきたため、ここに来て売り出すのには何らかの事情があるのかもしれません。

日経新聞では「新生銀の再建や成長に見切りを付けた可能性がある。」との報道がされており、ブルームバーグでは「ファンダメンタルズの上昇局面であれば株式売却の影響を抑えられると考え、イグジットに踏み切ったのではないか」との見解のようですが、売却理由が気になるところではあります。

これにより、新生銀行の株価が下落していますが、昨日の終値は1461円でした。

果たしていったい何か理由でもあるのでしょうか、気になるところではあります。

ちなみに、ぼくが注目しているスルガ銀行についてですが、「秋口までに道筋」との報道がなされており、もうそろそろ何らかの動きが出てきてもいい頃ではないかなと感じています。最近は日韓関係の報道ばかりで、スルガの報道はめっきり少なくなってしまいましたが、そろそろほとぼりが冷めてきた雰囲気も感じています。

利上げムードのなか、金融機関への副作用も気になるところですが、今後も注目をしていきたいと思います。

スルガ銀行が黒字転換か?

昨日はスルガ銀行の決算でしたが、今回で黒字展開したもようです。いつもは決算後にメディアのバッシングが恒例となっていましたが、今回は沈黙していたのでもうそろそろネタ切れなのかなと感じております。

ただ、世界的な景気減退の流れを受け、利下げの期待が高まりつつあるなか、金融機関の収益力は落ち込んできています。また、創業家の保有株の問題もまだ解決されていないため、当面はヨコヨコ、もしくは緩やかな下落の展開が継続されるのかもしれません。

加えて、日経平均株価が2万円と高い水準にあるなか、さらに下落していく余地もあり、当面は来月9月18日、19日の金融政策決定会合で予防的利下げがあるのかないのかに注目が集まっていくものと思われます。

いずれにしましても、日経平均下落の底がまだ見えない状況ですし、日経平均が上がるにしても利下げによる副作用の懸念があるため、判断の難しいところではないかなと思います。