2019年7月アーカイブ

かんぽ生命の不適切な事案により、郵政株も下落しておりますが、9月頃と見られていた郵政株の売り出しに暗雲が立ち込めております。

残り1.2兆円の復興財源確保のため、郵政株を1132円以上で売ることが目標だったものの、現在の株価は1068円です。これではちょっと目標額には届きません。

ただし、スルガ銀行のように1年以上が経過しても株価が回復していないことを考えると、今後は郵政株も下落基調に入る可能性もあり、今の株価で売却してしまった方がよいのかもしれません。

逆にいえば、今売るのであれば、しばらくは株価の回復が見込めないことになりますし、延期するのであれば、長期的には株価は回復するとの見方である可能性が高いです。

いずれにしましても、スルガの事例がありますので、かんぽ生命の不適切な事象は小出しに出てくるのではないかと感じており、底値はまだまだ先になるのではないかなと思います。郵政株の売却をいつにするのか、もし延期ならとりあえずは買いかなという気がしております。

かんぽ生命で保険販売に関する不適切な事案が発生したとのことで、株価が年初来安値を更新する事態になっています。

ノルマに追われた局員が乗り換えではなく、新規扱いで件数を獲得するために時間をおいて解約させるなどの保険料の二重徴収の問題が発覚しており、これにより不利益を被った可能性のある顧客が多数いるとのことです。

詳細は年内には発表される予定とのことですが、今後も予断を許さない状況になってきました。

個人的にはこの暴落している時に買っておきたい銘柄とは思いますが、利下げという悪材料が残されているなか、あえて焦る必要もないかなとも感じており、当面は様子見を継続する予定です。スルガ銀行はここ1年ほどヨコヨコを継続しており、この間毎月ずっと買っておりますが、どこか同じような匂いのする銘柄と考えてます。

事案のインパクトとしては、保険契約はそれほど高額ではないかと思いますので、スルガのような不動産事案よりも不適切度数が軽めの気がしてなりません。かんぽ生命の場合は気持ちはやめに事態が収束するような気もしており、今後も注目していきたいと考えております。

世界的な金融緩和の流れのなかで金融や保険関連は厳しい経営環境に置かれていますが、副作用がそろそろ本当にやばくなってきたものと思います。最近はさらに利下げ観測が優勢となっており、日銀がどういった対応をするのか、今後の展開に注目していきたいと思います。

当ブログでは主に不適切な事案が発生した銘柄に着目して情報を更新してますが、今回は韓国にて不適切な事案が発生したようです。

日本政府が半導体製造に関する「フッ化ポリイミド」などの品目について、韓国への輸出規制を強化していますが、これは元徴用工問題に対する報復ではなく、輸出品に関する管理体制に不適切な事案があったことが理由のようです。

それに伴い韓国大手サムスン電子やSKハイニックスなどの株価は下落しており、今後も予断の許さない状況になってきました。

報道によると当面の3~4か月間は持つとのことですが、それ以上となると工場での製造に影響が出始めることが予想されています。これまで元徴用工問題やレーダー照射問題など、つもりに積もった状況での輸出規制のため、解決には時間がかかるのかもしれません。

先日、元農水省事務次官のご子息が殺害された事件がありましたが、日本人の気質として、耐えに耐え譲歩に譲歩を重ねた末、最終的には後先考えずに爆発してしまう傾向があるかと思います。今回の事案についても最終的には韓国企業の破綻まで持っていきそうな気もしないではありません。

今回の輸出規制が韓国経済へネガティブな影響が出るのはほぼ確実かと思いますが、日本経済へもどの程度の影響が出てくるのか、先行きに不透明感が漂っております。

5月の米中関係の悪化に加え、今回の7月の日韓関係の悪化により、世界経済は保護主義的な局面に入ってきたのかもしれません。