2019年1月アーカイブ

2018年はスルガやKYB、日産など多数の不適切な事案が発生しましたが、今年2019年は厚労省からスタートする形になりました。

これは不適切なのか、もしくは不正データの改ざんに該当するのかは不明ですが、毎月勤労統計調査のデータに不適切な事象が発生したもようです。平成16年以降ずっと不適切な処理を継続していたとのことで、おそらく、上司からいわれるがままに同じやり方を踏襲してきた結果なのかもしれません。

けれども、去年の平成30年分のデータについては集計方法が変更されており、これについては意図的な不正があった可能性も指摘されています。名目賃金が3.3%増とのことで、21年ぶりの高水準と報道されていましたが、本来のやり方で集計しなおすと実際にはそんなに賃金が伸びてはいませんでした。

国民の側では賃金増の実感などなかったでしょうし、日銀の方でもその精度についてあやしいと感じていたようで、元データを要求していたなどの経緯があります。結局は2.8%に下方修正されましたが、このデータすらもいずれ再修正されるのではないか、そう感じています。

この去年のデータ集計方法の変更について、なぜ変更するにいたったのか、具体的な経緯については不明ですが、モリカケ問題と同様、おそらくは役人の側で忖度が働いたのではないかと思われます。

今後、どういった展開を迎えるのかは不透明な部分がありますが、賃金が伸びていなかったことを考えると、消費増税延期の可能性も出てくるでしょうし、デフレ脱却の時期もさらに遠のく形になるのかもしれません。

1月24日発売の週刊文春1月31日号(定価420円)にて興味深いタイトルが掲載されていたのですが、『経済 スルガ銀行救済 新生銀行社長が「受けたい」』という記事が掲載されるようです。

まだ発売はされていないため、内容については不明ですが、このタイトルを見る限り新生銀行がスルガ銀行に興味を持っているのかもしれません。

ただ、この「救済」についてですが、具体的にスルガ銀行の何がピンチなのかがあまり判然としてきません。売り上げがそう大きく落ちているわけでもなく、赤字についても積立金のため、リアルな損失になるかどうかというと微妙なとこです。

積立金はかなり保守的に積んだとのことなので、翌期からは持ち直すと感じていますが、おそらく預金流出が最大の懸念材料なのだろうと思います。この部分での救済なのかもしれませんが、支援や救済はどうしても必要なのでしょうか、いまいち判然としない部分があります。

直近の決算書の内容を見る限り、今期は捨てても翌期は自然と業績が回復するでしょうし、このままで特に何の問題もないのではないかという気がしてます。救済といいつつ安く買いたたかれる気もしており、やはり創業家がそのままで経営してもらうのが株主にとっては一番いいです。

いずれにしても、見出しのみでは内容が不明なため、明日あたり購入して読んでみようと思いますが、最近では野村の大量保有報告書なども出てきており、今後は思惑相場に突入するのではないかと予測しています。