2018年10月アーカイブ

先日から新たなデータ改ざん問題として、KYBに注目が集まっているようです。

最近、データ改ざん発覚後のストップ安が東証のトレンドになりつつありますが、今回のKYBについても連日ストップ安の後、本日の終値は2,846円の結果になりました。

ビルなどの免震・制振用オイルダンパーでの不適切な事象が発覚し、スカイツリーなどにも使用されているとのことで、今後は交換という形になるかと思います。

東芝の時もそうでしたが、公式HPでは「不適切行為」であるのに対し、メディアでは「不正データ改ざん」と報道されており、このあたりでは見解の相違があるのかもしれません。

KYBは1959年に上場している老舗の会社ですし、大株主にトヨタがいる安心感が高い銘柄ではありますが、ぼくは今回のリバ取りは見送りました。

KYBによると、「不適合品を早急に交換することはもちろんとして、」とのことで、交換を実施する予定のようですが、建設業界では空前の人手不足の状況なか、交換作業が実際に可能なのかどうかが微妙と感じています。

最近のスルガ銀行についてはほとぼりの冷めた"抜け感"も次第に出てきましたが、KYBのバッシングについてはこれから本格化する気がしております。交換が必要な件数とそれにかかる費用など皆目見当もつきませんが、一応、今後も注目して行く予定です。

1兆円報道から様々な憶測をよんでいたスルガ銀行ですが、本日、ついに金融庁から行政処分が下されたようです。

期間は大方の予想に反して「6カ月」という非常に厳しい処分内容となりました。

処分内容の1部抜粋

(1)平成30年10月12日(金)から平成31年4月12日(金)までの間、新規の投資用不動産融資を停止すること。 
また、自らの居住に当てる部分が建物全体の50%を下回る新規の住宅ローンについても同様に停止すること。
...

正直、1~2カ月ぐらいかなと思っていたのですが、6ヶ月というのはかなり重い処分内容なのかなという印象があります。

ただ、春から自主的に停止してるようですし、一般的な住宅ローンについてはセーフのようなので、実質的な部分で影響があるのかは不明ですが、雰囲気的には厳しい処分が下された形になりました。

今後の展開については、以前の三菱自動車の不正燃費のチャートが参考になるかもしれません。

三菱自の場合、底値から反発するまでに半年程度はヨコヨコの展開となりましたが、しばらくは上がったり、下がったりを繰り返していた記憶があります。

バッシングが止み、誰も関心がなくなった頃合いを見計らってスルスルっと上がってきた印象がありますので、出来高が減少して世間の関心がなくなるまで底値を試す展開が何回かあるのではと僕は予測してます。

果たして、同じようなチャートの軌跡を描くことになるのか、それともさらに急落してしまうのか、目が離せない展開になってきました。