東証によると本日から3日間、モルガン・スタンレーMUFG証券に対する自己勘定による売買停止処分が下されており、証券会社の売買停止処分は約9年ぶりとのことで、個人投資家から注目が集まっています。
これは2015年、西武株の売買で見せ玉による株価操縦をしていたことによるものですが、大量の買い注文を出すことにより値を吊り上げつつ、持ち株を高値でさばいていたとのことです。
個人投資家が同じことをすれば逮捕されますので、約2億円の課徴金処分で済むのは不公平な気がしますが、現実でみれば、多くの個人投資家が食い物にされる結果になっています。もしモルガン・スタンレーMUFG証券が関わっている痕跡があれば、できるだけ、その株には手を出さない方がよいかもしれません。
このような証券会社による相場操縦が一般的になってきていますので、個人投資家はタカタ株のような証券会社が手を出さないような株や超大型株の方が投資しやすいと思います。
この買い注文を多く出すことによる相場操縦はよく見かけますが、売り板に対して買い板が極端に厚い場合、概ね時間ととに株価が下落していく傾向があります。このようなあからさまに買い板が厚い場合、無理に買いあがることをしない方がよいです。
このような場合、出来高が減ってくるにつれ一時的に反発する傾向がありますので、その瞬間を拾っていく投資手法でしか相場操縦に対する有効な手立てはないと感じています。