2016年11月アーカイブ

日経平均株価が19,000円をタッチしましたが、まだ21,000円付近で塩漬け状態になっている方も多いと思います。ちょうど去年のボーナス時期やニーサの時期に資金を投入し、その直後に下落して塩漬け状態になっている方が多いと思いますが、果たしてこのレンジで捕まっている人の救済に向かうのでしょうか?

おそらくは再度、個人投資家がニーサに資金が投入した直後をねらい、年明け頃に売りに転じるような気もしますが、トランプ大統領の就任時期あたりが目途になると考えております。もしかしますと、ニーサで捕まっている個人投資家が利確できるタイミングがほんの一瞬あるかもしれません。

現在のところ、トランプ氏への期待から米国へ資金が集中してドル高となっておりますが、国内産業を保護すると主張しているトランプ氏がドル高を容認するとは到底思えません。就任後、何らかの形でドル安へ向かうことになるかと思いますが、マスコミが主張していた円高ドル安はまだ数か月程度は先のことになるとぼくは考えています。

もしトランプ氏が本気なら、1ドル50円強めぐらいまで持っていくのではないでしょうか。

いずれにしても、まだ何も変化のない状態で株価のみが上がってきていますが、具体的にトランプ氏が何かやったわけでも、アベノミクスが何かやったわけでもありません。就任後の政策の中身を確認してから判断してもおそくはないと思われます。

昨年、円安が125円程度まで進んでいましたが、物価高による消費冷え込みの影響はそれほど大きくはありませんでした。せいぜい贅沢品を倹約するとか、野菜を買わないレベルで済んでいたと思います。

けれども、トランプ氏が大統領に当選した後の円安は原油高を伴っているため、これまでの円安とは性質が違います。原油高となれば、ガソリン価格をはじめ、日常的な様々な価格に影響してきます。

これにより、日常品の値上げが予測されていますが、賃金の上昇を伴わない状況下での物価高は消費の冷え込みがさらに加速し、内需が崩壊、結果として価格を下げないと売れない状況となり、安売り合戦が展開されてくるものと思われます。消費者物価指数は下落の一途をたどっておりますが、デフレからの脱却は極めて難しい状況になってきたといえるでしょう。

いずれにしても、社会保障費の負担が上昇しているなか、可処分所得はますます減少していくものと思われますが、デフレからの脱却は絶望的なように思えてきました。今後、原油高によるガソリン価格の上昇が本格化し、さらに大雪などの影響も加わることにより、燃料費の負担増となった場合、消費の冷え込みが加速していくものと思われます。

シェールオイルが息を吹き返してきますと、再度、原油価格が下落していくものと思われますが、しばらくの間は原油高が継続していくものと予測されております。

学生ローンの貸金業者の選び方

大学生や専門学校生など、成人していてアルバイト収入などがある学生向けのローンに、学生ローン(学ロン)があります。貸金業者の種類は一般的な消費者金融に分類されていますが、学生向けですので、他の金融機関とは多少の違いがあります。

一般的なキャッシングローンや消費者金融でも、アルバイトなどによる所得があれば借り入れ可能なケースもありますが、学生ローンの場合はより学生向けに最適化された金融業者といってもよいでしょう。

しかし、国際的に見てみると、欧米のスチューデントローンは、よりビジネスライクに融資を受けることができるのが一般的です。成人を向かえた人は社会人という認識があるため、その人の将来性を見極めて貸し出しをしてくれるケースが多いです。

ローンの事業者側でも回収が見込めるかどうかによって判断しますので、年齢がいくつかなどに関しては、あまり重要ではない傾向があります。

一方、日本の場合は親を担保と考えて貸付をしている傾向があります。一般的に、大学の費用には500万~数千万がかかるといわれておりますので、50万円程度の融資で破産することは考えにくいです。返済が滞った場合でも、最悪は親が何とかするだろうし、就職すれば返済可能という思惑があるはずです。

欧米の大学生とは違い、日本社会では大学生は半人前という扱いになっている風潮があるのかもしれません。

いずれにしても、学生が何十万円もの融資を受けることができるのは、そういった貸金業者側の思惑があるからと考えてもよいでしょう。

この学生ローン業者の選び方についてですが、より長く運営されている貸金業者を選択するようにしましょう。

(1)や(2)などの事業登録の更新回数が明記されているはずですので、長期的に運営を続けられているところで借り入れをするのがベストな選択になります。金融業界で長期的に運営を続けられているということは、それだけでも信頼性があると判断してもよいかと思われます。

米国大統領選挙ですが、たった今、トランプ氏に当選確実が出たようです。

当ブログでは、今年の4月からドナルド・トランプ氏が大統領になり、ドナルドミクスで円高が加速すると明言しておりましたが、今まさに現実のものになりました。ヒラリンクリントン氏とは接戦となりましたが、クリントンさんに核のキーを預けることができるかというと、ぼくにはどうしてもイメージが湧かなかったです。

海外メディアで報道されていたような健康上の不安もありますし、サッチャー首相のような鉄の意志を持つ女性かというと不安が残ります。加えて、夫婦で大統領になるということには、政治の私物化というイメージが付いて回ることになります。「自由の国」というアイデンティティーを持った米国で、世襲制のような状況になることはイメージしにくいものがあります。

上記の理由から、今回の選挙結果は、ぼくにとってはごく当然の結果といえるものですので、特に何の驚きもありません。ただ、日本のメディアでは予測が困難だったようで、意外な結末として受け止められているようですが、各種の情報を突き合せれば、当然でてくるべきものが出てきた、いわば必然の結果だったといえます。

総じて、日本のメディアをはじめ、BBCやCNNなどの海外メディアにおいても、ブレグジットからはじまった一連の国際情勢の大きな流れを見誤ってしまいました。「こうなって欲しい」、「この人は嫌だ」という希望的観測で各種の報道がなされていましたが、政治の舞台はそのような単純な理由で動いているわけではないのです。

結局、今後は年金資金の損切りと円高が加速し、来春あたりからは日本経済に新たな展開が生じてくるものと思われます。ただ、これは主観にはなりますが、そう悪い結果にはならないとぼくは考えております。むしろ、トランプ大統領の誕生で、少なくてもぼくにとってはプラスになりそうな気がしております。