2015年4月アーカイブ

日経平均が15年ぶりの2万円台をキープしていますが、おととし5月のような押し目がくるのかが気になるところです。淡々と上がってきていますが、このまま淡々と2万5000円までいくのか、それとも押し目がくるのか、気になるゾーンに入ってきました。

警戒感から損切設定をしていく人が多くなっているはずですので、一旦、下がり始めると連鎖的に暴落を誘発してしまう可能性もあるかもしれません。おととしのトラウマがある人が多いはずですので、それを利用されて売らされることもありそうな気がします。

そんななか、30日に控える日銀の金融政策決定会合に注目が集まっています。4月30日に追加緩和があるのか、それとも、7月か10月になるのか、もしくはもうないのか、このあたりで意見がわかれているもようです。

もし、追加緩和が見送られると、タイミング的に売られる可能性を警戒しておかなくてはいけません。GW前ということもありますし、また、セルインメイを控えていることもありますし、日経平均2万円をキープするには、4月30日が重要なポイントになるような気がしております。

年内のインフレ2%の達成がかなり困難な状況になってきていますので、ここらでサプライズの追加緩和をしておかないとさらに困難になっていく気がしています。

黒田総裁によると「今年の秋以降、かなり加速していく」とのことですので、ボク的には7月あたりの追加緩和では間に合わない気がするので、タイミング的にはこの4月30日に何かあってもおかしくない気がいたしております。

日本がAIIB(アジア・インフラ投資銀行)への参加を見送りましたが、このような決断を迫られる機会は今後も多くなっていくとボクは予測しております。

結局、アジアの一員として中国につくか、それとも西欧諸国の一員としてアメリカにつくかという決断になるわけですが、近隣諸国は話の通じる相手ではありません。尖閣や北のミサイル、あるいは慰安婦像などの問題をみても、反日感情の強い近隣諸国に歩むよるという選択肢はないものと思われます。

この近隣諸国の筆頭が中国ですので、日本政府はハナから参加する予定などなかったのではないでしょうか。経済的な利害関係が非常に大きければ話は別でしょうけれども、例えメリットが大きいとしても慎重にならざるをえません。

参加することによる具体的なメリットでいえば、日本企業が海外で仕事を受注しやすくなるということに尽きるかと思いますが、麻生さんの話によると、そんなメリットは期待できないとのことです。

日米で三割の出資を占めるアジア開発銀行(ADB)の場合でも、日本企業が受注する比率は0.5%程度しかなく、AIIBにおいてはもっと下がるはずなので、参加・不参加に関わらず、どの道メリットなどはないようです。

仮に企業が受注できるのだとしても、マクドなどは中国産のナゲット問題を契機に経営が傾いておりますし、とにかく関わらないのが一番いいのではないかという印象があります。

そもそも、中国はアジア開発銀行での債務国なわけですから、借りる側か貸す側かでいえば、借りる立場にあるのではないでしょうか。たぶん、アジア開発銀行は審査が厳しいから、独断で融資できるような新しい銀行を作ろうという意味なのでしょうけれども、銀行というよりも、街金に近い形になるのではないかという気がしております。

個人的には不参加で大正解だったように思いますが、AIIBの今後のゆくえにも注目していきたいと思います。