直近、2014年10-12月期のGDPは0.4%増となっておりますので、徐々に回復基調とはなってきておりますが、増税の影響がまだ出尽くしていない状況にあるため、2015年も低調に推移していくことが予測されております。
この春からサントリのウイスキーが値上げされる予定となっておりますし、円安と消費増税の影響により、この春に値上げされる商品も多くなってくるかもしれません。
2年前、アベノミクスで世界中から拍手喝采されていたものですが、ふたを開けてみれば、まさかのマイナス成長...。私も株高で浮かれていたクチですが、「こんなはずじゃなかった...。」というのが正直なキモチです。
致命的だったのは消費税をいっきに10%へ上げなかったことではないでしょうか。一度に10%へ上げていたら、悪材料出尽くしで回復がはやかった可能性もありますが、いずれ来る消費税増税への懸念のためか、消費しようという気持ちにはなれず、生活防衛体制をとっている消費者が多いように思えます。
それでも、増税を上回るペースで実質賃金が増えていれば問題ありません。この春の春闘ではきっと、各業界で賃上げ、ベースアップのラッシュが生じ、2015年はプラス成長になってくれるはずと信じております。
信じるキモチと不安とが交錯するなか、2015年春闘の時期を迎えることになりそうです。以前の橋本政権下の消費増税時には、翌年のGDPが大幅に下がった記憶がありますが、今年はアベノミクスで回避できるのでしょうか、今後もGDPのゆくえには注視していきたいと思います。