アベノミクスのゆくえがあやぶまれていますが、こうボラティリティーが高いと短期的な投資方法では立ち行かなくなる可能性もあるかと思われます。長期的にみれば、本来の企業価値へと株価が収束していくわけですので、本来なら現物での長期取引をするのが一番いいわけですが、デイトレードをしている方にはやりずらい展開になってしまうかもしれません。
ただ、自動売買ゆえのクセのようなものがあるわけですので、この点をうまく利用すれば、ヘッジファンドへの対抗も可能になるものと思われます。
つまるところ、自動売買というのは日経平均株価や為替に連動しての売り買いになるわけですので、日経平均の先物取引に追従する形で取引されているケースが多いわけです。
モニターをふたつ用意して、大型株の銘柄の値動きと日経先物の値動きを観察してみますと、極めて連動性の高いものがあることが確認されるはずです。ただ、小型株などは連動していないケースも多く、これは主に、流動性の理由によるものと思われます。
ファンドや機関は比較的、取引量も大きくなるわけですので、買ったはいいが、それをさばくだけの流動性のない小型株ではリスクが高いわけです。
そのようなわけで、自動売買よりもはやくに大型の銘柄で株の取引きをすればよいわけですが、反応速度では機械にはかなわないものの、人間には予知する能力があるわけですので、この点で自動売買の一歩先を行って取引することが可能なわけです。
つまり、先物の板情報をみれば、上がりそうか下がりそうかは、ある程度は予測がつくわけですので、自動売買で注文が出される前にすばやく動くようにするとよいでしょう。
また、銘柄によって厚い板がある場合、そこで自動売買がワンテンポ止まってしまうケースもあります。日経先物が上昇していく場合、最終的には、その板も自動売買で買われることになるわけですが、機械がそこでてこづっている合間に注文を出せばいいわけです。
タイムラグとしては、おそらくほんの数秒程度のケースが多いわけですが、注文画面を常に起動しておき、ワンクリックすればよいだけの状態にしておけば、自動売買の先をいくことができます。自動売買には予測する力がないわけですので、この点で人間の方がはるかに有利といえるわけです。この方法を使えば、自動売買であとから買いが入ることはわかっていますので、むしろ、儲けやすいといえるかもしれません。
何とかしてファンドをぎゃふんと言わせてやりたいものですね。
日本では累進課税となっていますので、働けば働くほど課税される割合が大きくなってきます。例えば、1億円の事業収入がある場合、収入の大部分が所得税率40%の部分にあてはまるため、住民税の10%と合わせるとほぼ半分が税金で消えてしまうことになるわけです。
時間でいいますと、1年のうち半分は税金のために働いていることになるので、あまり効率的とはいえません。「働いたら負け」ということわざにもある通り、労働すればするほど身をすり減らしていくことになるわけです。
この点、株式投資における収益につきましては、現在のところは一律で10%になっています。来年からは20%になるため、非課税口座のニーサが注目を集めたりもしていますが、税金面でいいますと、株式投資の方がはるかに低い状態にあるわけです。
もちろん、事業と株式投資ではリスクの面で大きな違いがあるわけですが、昨今の経済事情を考えてみますに、どちらも安全というわけではないわけです。事業をやるにしても、株式投資をやるにしても、どの道、リスクがつきまといます。
そうであるならば、株式投資のリスクととり、事業よりも熱心に研究に研究を重ねていった方がよいものかと思われます。どちらかといいますと、事業のノウハウを培うよりも、株式投資のノウハウを培う方が短期間で習得できるといえるのではないでしょうか。
サラリーマンの場合は、自由に時間を調節するのは難しいかもしれませんが、個人事業主の場合は比較的、そのあたりの調節が可能になるものと思われます。
株はギャンブルといわれていますが、損をしない投資スタイルを確立していきますと、単純作業の繰り返しということもいえるわけですので、労働の一種としてとらえてみるのもよいでしょう。